水谷社長がゲストをお迎えして対談します。
5回目のゲストは、大成温調所属で「LIVZON BEACH PROJECT」のメインキャラクター、ビーチバレーボール日本代表の黒川 寛輝ディラン選手です。
- Guest
- 黒川寛輝 ディラン 選手
(2024年4月より当社所属) - Host
- 大成温調株式会社
代表取締役 社⻑執⾏役員
水谷 憲一
事業そのものがサステナビリティに通じている
水谷社長(以下、水谷) ディラン選手、こんにちは。本日は、四国での試合から戻られた直後と伺いました。お疲れのところありがとうございます。ディラン選手がゲストということで、メインキャラクターを務めていただいている「LIVZON BEACH PROJECT(リブゾン ビーチ プロジェクト)」にも関連する、当社のサステナビリティについてまずはご説明します。
「経営」と「サステナビリティ」を別物と認識されている方もいらっしゃるかと思いますが、当社の場合、事業そのものが社会全体のサステナビリティ実現に寄与できると考えています。具体的には、建築設備の施工会社として省エネ提案をすることで、CO2排出削減、環境負荷の低減などを図ることができます。しかし、設備工事というのはモノではないので、なかなかイメージしづらいかと思います。
ディラン選手(以下、ディラン) 水や空気といった目に見えにくいものを扱っているからこそ、伝わりづらいですよね。
水谷 当社が2020年に掲げたコンセプト「たてものを、いきものに」の言葉の通り、建物は、設備があって初めてその機能を発揮します。設備は人々の暮らしに必要不可欠な存在なのですが、あまり知られてないように感じます。また、建物に命を吹き込むことは社会全体を活性化させることに繋がります。例えばアリーナや体育館では、当社が手がけた建物に多くの方が集まり、選手がいきいきとプレーすることで地域が盛り上がります。スポーツはそういう姿を表現しやすい例だと感じますね。
「水と空気」に着想を得てビーチをテーマに
水谷
社会貢献活動「LIVZON BEACH PROJECT(以下LBP)」は、当社事業と密接に関わる「水と空気」から着想を得て、「ビーチ」をテーマにスタートしたものです。
「LBP」では、第一弾としてビーチの環境保全活動などを支援するクリック募金を実施しました。第二弾では、子どもたちが自分に合ったサイズのサーフボードを手に入れるための支援を行い、さらに第三弾として、2012年生まれでハワイ在住のサーファー、石橋 更紗リノ選手のサポートを開始しました。ちなみに当社は、ハワイでも多数の施工実績があります。
ディラン 僕はこの「LBP」のメインキャラクターとして情報発信をしていて、例えば「LBP」や大成温調にまつわるクイズに答える企画をインスタグラムに投稿したりしています。良かったら皆さんも見てみてください。
兄に続いてビーチバレーの道へ
水谷 さてディラン選手、改めてキャリアをご紹介いただけますか。
ディラン はい。僕は京都市の生まれで、幼少期はサッカー少年でした。僕が中学2年生の時、4歳上の兄がビーチバレーの高校全国大会で優勝する姿を目の当たりにして感動したことが、バレーを始めたきっかけです。高校時代はインドアの6人制を中心にプレーしていて、ビーチバレーは夏場だけ取り組んでいました。
水谷 インドアとビーチでは、やはりかなり違いがあるのですか。
ディラン
そうですね。ビーチバレーは強い日差しの下、風の影響を大きく受けます。インドアとはまったくと言っていいほど異なるスポーツだと感じます。
ビーチバレーに専念し始めたのは国士館大学に通っていた4年生の頃で、2021年の卒業後に念願のプロとなりました。そして、2023年4月に初めて日本代表に選出していただきました。
学生時代にはキャプテンとして苦い経験も
水谷 順風満帆なキャリアのようですが、壁にぶつかったことはありますか。
ディラン 大学時代のバレーボール部は多い時で80名ほどの大所帯で、僕は1年生の頃から学年の責任者を任され、4年生の時にはビーチバレーに専念しながらもキャプテンを務めました。当時僕たちは関東2部リーグだったので、僕たちの代のうちになんとか1部に昇格したいと躍起になっていましたが、その思いが空回りしてしまい、仲間との関係がうまく構築できないことがありました。
水谷 そうだったんですね。その経験から学んだ教訓や気づきはありましたか。
ディラン 後から気づいたことですが、一方的に自分の意見を押し付けても人を変えることはできません。相手に合わせてアプローチを工夫し、自分が変わることができれば相手に影響を与えられたのかもしれない。もし大学に戻ってもう一度キャプテンを務めることができるなら、もっと違う接し方でチームを導けるのではないかと思います。
社員によるスポーツ活動
ディラン 社員の皆さんでスポーツをされる方は多いのですか。
水谷 当社ではサークル活動支援制度を整備していて、一定の条件を満たせば会社から支援を受けられます。スポーツで言えば、軟式野球部やランニングサークルが活動していて、所属部署を超えたコミュニケーションの機会にもなっています。ちなみに私も筋トレや走ることは好きですね。
ちなみに採用面では体育会系出身の学生さんを歓迎していますが、それに限らず、先ほどのディラン選手のお話にあるような難しい局面を経験された方や、海外など異文化で多様な経験を積まれた方にも大いに期待しています。そうした経験は、困難に直面しても逃げずに立ち向かった証明となるからです。
プロのアスリートは競技だけが活動の場ではない
水谷 ディラン選手は大学卒業後、すぐにプロになられたんですよね。
ディラン はい。企業に入社して働きながら選手生活を続けるという選択肢もありましたが、僕はプロになりました。プロの場合、個人事業主としてスポンサー企業と契約するため、積極的なアピールや関係構築が大切になります。何よりも、スポンサー企業の皆さまは、僕が掲げた目標を達成することに期待してくださっているわけですから、その期待にお応えして成果を示すことが第一です。
水谷 競技以外の面でも、当社の新入社員向けのESGセミナーで講演してくださいましたよね。
ディラン
ビーチバレーを通じて学んだことを少しでも還元したいという思いから、4月、入社したばかりの皆さんにアスリートとしての心構えについてお話しさせていただきました。その直後に開催されたビーチバレーの大会「大成温調カップ」では、セミナーで出会った新入社員の方が応援に来てくださり、とても嬉しかったですね。
僕自身、周りの方々の支えで多くの試練を乗り越えてこられたと感じています。これからもそうしたご縁を大切にしていきたいですし、経験を伝えることで誰かの背中を押せるのなら、ビーチ外での活動にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。
充実した人生を送ってほしい
ディラン 新卒採用サイトをご覧になっている方の中には「建設業界は大変そう」と感じる方もいるかもしれません。「働き方改革」という言葉をよく耳にしますが、何か取り組まれていることはありますか。
水谷
当社では、私が社長に就任した2015年以降、一人あたりの生産性向上と処遇改善に取り組んできました。その中にはデジタル化などを通して仕事の負荷を減らす施策も含まれています。社員の皆さんには、ワークシェアリング(※これまで一人で担当していた仕事を複数人で分け合うことで、一人あたりの負担を減らすこと)と相まって生まれた時間的な余裕を余暇やスキルアップに充てていただき、充実した人生を送ってほしいです。自分自身の生き方をしっかりと考えることが大切ですね。
ディラン選手はいかがですか。
ディラン 僕は今、プロとして過ごせていることを本当に幸せだと感じています。もちろん楽しいことばかりではなく、試合に負けて、積み重ねてきた努力が無駄になったのではないかと絶望しそうになることも少なくありません。それでも、最後に笑えたらそれで良いと思っています。オリンピック出場という目標に向けてひたむきに努力することが、今の僕にとって何より大切だと感じています。
水谷 社員一同応援しています。ディラン選手、今日はありがとうございました。
ディラン ありがとうございました!
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