Interview
K.S.
父が設備設計の仕事をしていて、子どもの頃から設計図を見ていたこともあり、設備業界に興味をもっていて特に現場で仕事をしたいと思っていました。施工管理業務で探し、女性の求人が少なかったなかで、大成温調は面接で「女性の現場代理人を積極的に採用している」と聞き、ぜひここに入りたいと思いました。
関東支店の工事部に配属となり3年間、施工管理の仕事に携わりました。現在の保守メンテに異動になったのは4年目からです。設計部という選択もありましたが、当時の上司から「サービスでやってみないか」と声をかけていただき、やはり現場には立ち続けたいと思っていたので保守メンテを選びました。
関東支店は埼玉県内が担当エリアで、私は主に県内の大学や福祉施設、医療センターなどの空調衛生設備の保守点検を行っています。時期や現場にもよりますが、3ヶ月に一度の定期点検が多く、その後報告所を書いて提出するか、不具合があればその内容と修理の見積書を作成して提出します。それ以外は、エアコンが効かない、お湯が出ない、配管から水が漏れているなどの急なトラブルの対応も行っています。
OJTが基本で、先輩に付いて現場を回り、点検項目、点検装置の扱い方などを覚えていきます。協力会社の作業員の方と現場に行き、修理のことを色々教わることもあります。また新人のサービスマンは、最初の頃にメーカーの講習に参加しみっちり研修を受けます。保守メンテナンス職になるには特に資格が必要なわけはなく、いうなれば興味があれば誰でもなれます。仕事はやりながら覚えていけます。
ええ、文系の人でも大丈夫だと思います。機械設備は常に新しいものが出てくるのでベテランになっても「初めて扱う」ものがあります。だから日々勉強です。資格も私は入社してから2級管工事施工管理技士、第二種冷媒フロン取扱技術者を取得しました。今年は1級管工事を受験予定ですが、資格取得に関しても本人が希望すれば会社がバックアップしてくれます。
私はまだ自分が一人前だとは思っていません。たとえば故障、エラーが出ていたとき、原因を確定できないケースがまだあります。2つくらいまで絞り込んでいくことはできても、最終的にどちらか判断できないことがあるのです。そういう場合はメーカーや職人さんに問い合わせたり、現場の動画を送ったりしてサポートしてもらいます。すべて自分で対応できるようになるのが目標ですね。
前の回答と矛盾しているかも知れませんが、点検していると使用者には分からない、音や振動の異常を発見することがあります。検査結果を見ると圧力の数値や温度などに異常がある、といったところから、壊れる前に修理に結び付けられたときですね。保守メンテは点検を通して、故障を未然に防ぐ、予防保全が最大の使命です。そのためにはこちらの提案をお客さまに理解していただくことが必要ですが、常に予防保全の考えからお客さまとお話しています。
トラブル対応では多くのお客様から感謝の言葉をいただいてきましたが、あるとき「天井から水が漏れている」と連絡があり、天井裏を調べたところお湯の配管が漏れていました。応急処置をして写真を撮って、原因をご説明しました。お客さまは不安をもたれていたのだと思います。「何だか分からず困っていたけれど、どこが故障していて原因はなにかをはっきりさせてくれて、ありがとう」と言っていただきました。
社長が社員の意見を真剣に聞いてくれるところです。毎年、懇親会で社長と話しをする機会があり「何か困っていることはない?」と一人ひとりに聞いてくれます。工事部時代に「ユニフォームがMサイズまでなので大きくて困っています」と言ったところ、ユニフォームが新しくなったときSSサイズができていました。
私はずっと現場に立ち続けたいですね。保守メンテナンス職は女性にとって仕事しやすい仕事だと思います。大成温調ではまだ私一人ですが、ぜひもっと女性が増えて欲しいですね。その環境が大成温調にはあると思います。