水谷社長がゲストをお迎えして対談します。3回目のゲストは帝京大学のキャリアサポートセンターの田口仁様です。
人財開発室の伊藤小雪さんが在学中にお世話になった、母校の田口センター長をお迎えし、伊藤さんの就活から現在までを振り返りながら、入社後の歩み、大成温調の働く環境などを語り合いました。
- Guest
-
帝京大学八王子キャンパス
キャリアサポートセンター
センター長 田口 仁様(取材当時) - Host
- 大成温調株式会社
代表取締役社⻑執⾏役員
水谷 憲一
同人財開発室 伊藤 小雪
大学では得られない体験から学び、
出会いも生まれる
田口様(以下、田口) 御社は長年インターンシップを受け入れ、本学の学生も大変お世話になっています。インターンシップを受け入れている理由から教えていただけますか。
水谷社長(以下、水谷) 第一に学生の皆さんに体験の機会をご提供したいということです。結果として当社の採用につながればベストですが、その手段として考えているのではありません。一企業としての社会的貢献、責任として行っています。当社は10日間を設定していますが、できるだけ多くの体験をし、視野を広げ就職活動に活かしていただきたいと思っています。
伊藤私が経験したのは当社のインターンシップではありませんでしたが、同業の設備工事会社の実習に参加させていただきました。そこで初めて設備工事会社の事業を知り、興味をもちました。
田口伊藤さんのいいところは「素直力」だと思います。当時、設備工事会社をインターンシップ先として勧めたとき、知らない業界だとハナから断る人もいると思いますが、伊藤さんは「先生が良い会社だと思う理由を見てほしい」という説明を素直に受け入れた。それが思いがけない出会いになって新しい発見をして、今日につながっているわけですからね。
伊藤 ああ、こういう仕事もあったのか、という新鮮な驚きがあり、世界が広がりました。
田口インターンシップは希望する業界や企業よりも、むしろ知らない業界や企業を知る、視野を広げる貴重な機会ですね。
自分の頭で考え、自分の言葉で、
自分の意見を言える人を求めたい
水谷 伊藤さんが当社に入社を決めた理由は何ですか。
伊藤 インターンシップに参加させていただいた会社を志望したのですが、結果は不採用でした。落ち込みましたが、設備業界に対する興味は持ち続けていました。そこで大学から紹介されたのが当社でした。
田口 大成温調さんとの面接があった日、伊藤さんが大学に帰ってきてから「良かった,良かった」と言っていた姿が印象に残っています。非常に好感を持ったようですね。
伊藤 採用担当の方とのお話がとても良かったんです。入社後のキャリアのこと、やりたい仕事など私の目線に合わせて、しっかり意見やアドバイスをしていただきました。一人の学生のことをここまで真剣に考えて接してくれる採用担当者がいる会社がとても魅力的に映りました。その採用担当者が今の上司なんですけどね(笑)
田口 最終的にご縁をいただき希望通りの就職が叶って良かったです。大成温調さんが採用活動で学生に求めることは何ですか。
水谷 私は採用の現場に立っていませんが、特に統一基準はありません。一つ言えるのは、自分の頭で考えて意見を言える、自己表現力がある方を求めたいですね。派手なパフォーマンスを求めているのではなく、その年齢としての自分らしさを持っていて欲しいと思います。伊藤さんの場合は、当時採用担当からも「とてもいい人材と会えたのでぜひ採用につなげたい」という報告は受けていました。
失敗を重ねて成長し4〜5年で一人立ちして欲しい
田口 伊藤さんは大成温調さんに入社して2年が経とうとしていますが、入社前とのギャップを感じたことはありますか。
伊藤 ギャップというか、学生時代より時間の流れが3〜4倍速い気がします(笑)。密度が濃いとも言えますし、自分のキャパシティがすぐに一杯になり、成長が遅いようで焦りを感じます。
田口 自分に何が足りないのか考えたりするんですか。
伊藤 仕事で覚えることもたくさんありますし、たとえば語彙力や一般常識。社会人として知っておくべきことを知らない、ということに気付いて新聞やニュースを見たり、気になる本を講読する習慣をつけましたね。
水谷 個人的にはそのあたりはコンプレックスに感じなくてもいいと思うけれど(笑)社会人になってから勉強していく、という人が多いんじゃないかな。
田口 会社として新人研修や教育はどのようになっているのですか。
水谷 入社後半年は研修で、その後OJTに入りながら、教育プログラムを用意しています。当社ではどの部署でも入社から4〜5年で一人立ちできるように考えていますので、それまでは焦らずに小さな失敗を重ねながら成長していって欲しいと思っています。
伊藤 すでに先輩方に失敗の尻拭いを何度もさせているので、もうこれ以上は失敗できません・・・(苦笑)。それに、失敗していいといわれてもあえて失敗する必要もありませんから、できるだけ頼らずにできるようしていきたいです。
田口 失敗したことを、いかに振り返り、次に何をすればいいのかを「考える」習慣を身につけて欲しいですね。
日々、目の前の仕事に一生懸命向き合うことが大切
田口 成長があまり感じられないとは言いつつ、すでに任されている仕事もあるんですよね。
伊藤 人財開発室で採用担当をしておりますので、たとえば各大学などにおける会社説明会はやらせてもらっています。もともと人前で話すことは好きなので、今の仕事は100%楽しいです!ただ、会社の第一印象を決める役割でもあるので非常に重大な仕事であることは認識しています。
水谷 まだまだ先は長いので色々経験していくことが大切ですね。
田口 大学時代は「会社に貢献できる人材になりたい」といったことを言っていなかったですか。
伊藤 そうなんです。特に就活のときは面接などでそう言っていましたが、いざ会社に入ると、自分のことで一杯でどう貢献するか見失いがちです。今の時点で考えるのは、所属部署以外からも頼りにされ、感謝される仕事ができるようになることだと思っています。
水谷 毎日一生懸命やっていけば自ずと貢献していけると思いますよ。あまり先のことを考えるより、毎日が大切だと思います。その積み重ねで、あるとき「ああここまで来たか」と振り返れるようになるんじゃないかな。
田口 そうですね、一つひとつのことから逃げずに向き合うしかないと思います。与えられたことを日々一生懸命重ねていけば、将来的には与える立場になっていきますよ。
社会人としてのスタートラインに立とう
田口 伊藤さんの卒業生として、就活をしている学生さんたちへアドバイス、メッセージはありますか。
伊藤 私は採用担当として、いいことばかり話して「こんなはずじゃなかった」と思われたくないので、説明会では事実を話すようにしています。私がそうであったように、学生の皆さんには興味のある業界、仕事に就いて欲しい。40年先まで働けると思える会社を選んで欲しいと思っています。
水谷 私は、最初から「これだ」と思える仕事や会社に巡り会う人はむしろ少ないと思います。入社してから仕事の魅力を感じたり、楽しみを見つけたりするケースのほうが多いはずです。だからネームバリューとかブランドだけで判断せず、それ以外の可能性にも目を向けて会社探し、仕事探しをしてみてはどうかと思いますね。
田口 そうですね、天職と出会うのはそうそう簡単ではありませんね。ただ就活に限らず、今、向き合わなければいけないことに一生懸命取り組んで欲しいです。そうすると誰かが大切なアドバイスをくれたり、手を差し伸べてくれたり、嬉しい出会いがあったりします。私が大切だと思うのは卒業をして、フリーターではなく就職をして社会人としての一歩を踏み出すこと。スタートをきること。それが重要だと思います。挫折があるかもしれない、失敗するかもしれない、でもそれを糧にすれば成長できるし道は拓けていくと思います。まずは社会人としてのスタートラインに立って欲しいと思います。
TOPICS
追跡取材、3年間の集大成!
伊藤は、情報冊子「帝京大学 by AERA」に3年間にわたり、OGとして取り上げていただきました。この度「帝京大学 by AERA 2018」にて3年目の集大成として、社長の水谷とともに取材を受けるに当たり、本サイト内におけるトークセッションが実現しました。