LIVE Zone
企画・設計・施工・保守メンテナンスの担い手と現場のスケール感、
空気と水を運ぶ設備の重要性と役割を紹介します。

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南座(みなみざ)

歴史的建造物の意匠をそのままに、
新たな息吹をもたらす。

みなさんは歌舞伎をご覧になったことはありますか。銀座の歌舞伎座、新橋演舞場、大阪松竹座、そして大成温調が設備工事を担当した京都の南座。目の当たりにすると、その堂々とした佇まいにしばし見惚れてしまうことでしょう。特に南座は、遡ること400年前の江戸時代初期、芝居町として発展してきた京四條河原の地に誕生した日本最古の劇場。平成8年(1996年)には、国の登録有形文化財に登録され、その後京都市の歴史的意匠建造物にも指定されています。現在の由緒ある櫓を備えた桃山風破風造りの典雅な外観は、昭和4年(1929年)に施されたものですが、今もなお歴史の重みを伴って訪れる人を圧倒しています。その南座が、外装こそそのままに、耐震性や快適性を向上させるべく大規模改修に着手したのは、平成28年(2016年)のことです。工事は約3年に及びましたが、平成30年(2018年)11月には無事竣工となり、「伝統的な古典芸能」から「新たなライブエンタテインメント」まで、年間を通して幅広い文化を国内外へ発信する劇場へと新たに生まれ変わりました。

松村 彬生 大阪支店 第2技術部
2013年入社 近畿大学 生物理工学部 システム学科卒

400年も続く稀有な存在を、未来に届けたい。

南座には、曲線美を描いた天井や、アール・デコ調の照明、クラシカルなシャンデリアなど特別な意匠をもつ内装や設備があります。改修工事にあたり、それをそのまま残すという制約があり、エアコンの吹出口、吸込口の配置や、狭いスペース内での配管方法などかなり難易度の高い工事技術が求められました。それでもお客様席はもちろん舞台上の役者さんにも最適な空調を提供し、豪雨時に備え動力を用いて排水する方式を導入したりするなど、最新鋭の設備、技術をふんだんに投入することで、芸術性はそのままに、快適で安全安心な空間に生まれ変わらせることができました。
南座は、4世紀の歴史を持ち、現在の建物は100年近くも前から存在しています。この先も、私たちの子どもたちの時代も、そのまた子どもたちの時代でも、ずっと残っていく建物であって欲しい。だから私たちの技術で、南座という歴史的建造物の維持に貢献しなくてはならないと考えています。
10年後、20年後に再び携わらせていただき、お客様に長い間使っていただけることが私たちの一番の喜びです。


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